ガラスの装飾方法~ガラスエッチングについて

19世紀末にヨーロッパで活躍したアール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレは、それまでの工芸としてのガラスを、芸術の領域にまで高めました。やがてガレの死と共にアール・ヌーヴォーは終焉を迎えますが、ガレの思想は次世代となるアール・デコ期の作家ルネ・ラリックなどに継承され、現代に至ります。
ガラスエッチングは、このように古くから伝統工芸としてヨーロッパの人々に愛されてきたガラスの彫刻。繊細にして華麗、幻想的な美しさを演出するガラスアートです。光線・色彩を受けて、また透過して浮かび上がるエッチングの美しさは新鮮さをかもしだし、他に類を見ない独創性に富んだ住空間を創造します。

 

サンドブラストは1870年アメリカのテイルマンにより、船舶の錆落とし用として発明されました。サンドブラストとはその名の通り、高圧エアで金剛砂など堅くて細かい砂を吹き付けて加工する事を指します。


サンドブラストの特徴

このサンドブラストという新たな技法をガラス彫刻用にアレンジする事により、手軽にガラスを加工することが出来るようになりました。アール・デコ期を代表するガラス作家モーリス・マリノ(1882~1960)が多用した彫刻技法でもあります。
この技法を使うことによって、短時間で制作できるうえ、彫刻面の深さなどを微妙に変化させることができ、彫刻に立体感を持たせる段彫りといった事も出来ます
7-Colors 鶴岡ガラスアート工房では、ガラス彫刻用のサンドブラスターとして、小さなコンプレッサーで高い切削力を発揮できる直圧式を採用しています。細かい表現と制作効率の為には妥協できない部分です。

様々な素材に彫刻が出来る

ガラスや鏡の他にも様々な素材に彫刻が可能です。

7-Colorsでも様々な素材に挑戦・実験に取り組んでいます。

〇金属類(ステンレス・アルミ・シルバー・鉄・胴・真鍮)

〇陶磁器

〇タイル

〇本革(合皮は×)

〇アクリル・ポリカーボネート

〇石・煉瓦・瓦

〇デニム

△プラスチック

△木材(桐など)

×ゴム・ラバー・ビニール・紙は対応不可です。

様々な素材に加工が出来て可能性が広がるサンドブラストの世界です。